Coinminer_COINHIVE.E-JS
半年くらい前ですが、タイトルのマルウェアが立て続けに検出された。「マイニングマルウェア」と分類されています。
仮想通過のモネロ（monero)の採掘に利用されるらしく、CPUに負荷がかかります。
仮想通貨は個人的にはあまりイメージがよくありません。ランサムウェアの支払いに使われたり。
マイニングマルウェア
しかし仮想通貨の「採掘」とは・・・？
自分のパソコンの一部を貸して、仮想通貨の計算処理を手伝うというか肩代わりすることで、報酬として仮想通貨が得られます。
これがマイニング（採掘）。
より多くの報酬（仮想通貨）を得るためには、処理速度の速いパソコンが必要です。
ハードウェアへの投資も必要となります。グラフィックカード買ったり。冷却の仕組み作ったり。でも得られる対価が投資を越えなければ現実世界のお金をムダにする残念な結果に。
ですが、複数人で分散して処理を行なえば投資は減らせます。
しかしその場合、報酬も分散してしまいます。
だったら他人のパソコンにやらせればいいじゃん！
というのがマイニングマルウェア。
奴隷？
ランサムウェアはデータを人質に金銭要求するので「誘拐犯」でした。
マイニングマルウェアは勝手にコキ使うから「奴隷」みたいな感じでしょうか？
パソコンが強制労働させられています。
ある意味、「セキュリティ事故」となる可能性は低いのかもしれません。
ランサムウェアのようにデータを使用不可にされたりすることもなく、情報漏洩させるわけでもない。
ですが、会社のパソコンを勝手に使われる状態はやはり異常。
見ず知らずの他人に会社の資産を勝手に利用されているということにります。
勝手にお金儲けされ、ましてや犯罪者組織に利用されている可能性もあるなら看過できないところです。
それにしてもいろんな悪さを考えますね。
そんなに頭を使えるならもっとまともなことに使えば喜ばれるのにと思います。
