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子どもらしさ

子ども食堂に人形劇がやってきた。子ども食堂といっても年齢制限はない。

三つほどの劇をやってくれて、子どもたちは大いに盛り上がった。
最後の劇は「3匹の子豚」であった。


わらの家を吹き飛ばされ

木の家をこわされ

オオカミはレンガの家にやってきた。


そしてオオカミが煙突に登って家に侵入しようとした瞬間、事件(?)は起きた。


ウチの子が前に走って行って、オオカミの人形に「やめろー」とパンチ。


やってくれました。
前に走って行って、つかまえて引き戻します。
親としては青ざめるしかありません。

子育てと優先順位

終わってからアンケートを書いてもらいました。自分は人形劇の人たちがすごく慣れた感じで、子どもたちがずっと集中していて良かったと書きました。


この人たちはウチの奥さんの元同僚で保育園の先生ですが、素人で人形劇は始めたばかりですが、さすが保育園の先生という印象でした。


後日、アンケートの結果を教えてもらったのですが、意外なものがありました。

会場のおばさんたちがオオカミに怒っているウチの子の姿をとしても楽しんでいた。
普段子どもと接することのない人たちにはとても新鮮に映ったようだ。


確かにパンチした瞬間、笑い声が溢れていて、イヤな感じはなかったかもしれない。


多くの人を笑顔にしたのは、意外なことにウチの子だったようだ。


聖書の子どもが出てくる箇所があったのを思い出した。


子供たちがイエス様のもとにやってきたのだが、周囲にいた弟子たちが子供たちを止めた。
するとイエスは「子供たちを私のもとに連れてきなさい。止めてはならない。」と言った。


「子どもたちを許してやりなさい。」とも言っているので、騒がしかったり何か失礼にあたるようなこととか、あったのかもしれない。子供だし。

「秩序」や「威厳」を優先しようとしたのかもしれないが、イエスが優先したのは別のものだった。
さらに「神の国は、このような者たちのものです。」とも言ってる。
神を素直に求める姿に感じるものがあったのかもしれない。


この話しを読んだ時は、「弟子たちは心が狭い」などと思ったが、自分もそうだったかもと振り返った。

本当は子どもを喜ばせるためにやっているのだから、盛り上がっていいのだけれど、知らないうちに大人目線優先でズレていることはよくあることかもしれない。


能力とは関係ない次元で、子どもは周囲を幸せにするし、実際そう感じてくれた人たちもいた。
子ども食堂が広い年齢層に開かれていてよかったと思った出来事でした。