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Liveメールのアカウントを削除→メール復元

Windows Liveメールのアカウントは消さない方がいいです。
というか気軽に消してはいけません。


見た目で気づいている方もいると思いますが、Windows Liveメールはアカウントごとに受信トレイが作成されているため、普通にアカウントを削除すると、配下の受信トレイや送信済みアイテムも消えてしまいます。
以前のOutlook Express はアカウントを消しても、受信トレイなどメール一式は残りましたが、
この部分は仕様が変わっています。


もし不要なアカウントなどがある場合は、別のアカウントの受信トレイ配下にフォルダを作るなどして、メールを移動してから削除する方がよさそうです。


■シャドウコピー

しかし今までのOutlook Expressと同じつもりで、アカウントを消してしまったというケースは、実際に結構あるのです。
古いメールアカウントはもう使わないので削除したが、メールも一緒に消えてしまったという相談が時々来ます。


しかしそんなケースでも復元は可能です。(というか復元しました。)
Windows7のシャドウコピーの機能を使用しました。


あまり知られてないようですが、Windows7などにはシャドウコピーという機能がついています。
個人的にはXP以降の機能で、これが一番便利になったところだと思います。
「削除したファイルを復元できる機能」です。


Windows8の場合、「ファイルの履歴」という機能を有効にしておく必要があります。
『Windows8.1でシャドウコピー?【ファイルの履歴】』参照。



ゴミ箱から消したものも復元できたりします。但し、時期の制限はありますが。


しかも単なる復元ではなく、場合によっては1週間前のファイル、1ヶ月前のファイルなど、好きな時期に「戻す」ことが可能です。厳密にいうと現在のファイルも残しつつ、取出すこともできます。(「開く」「コピー」などで)


Windows Liveメールの保存フォルダの場所を知っていれば、そのフォルダに対して復元を試すことができます。



■シャドウコピーの有効確認

シャドウコピーが有効になっているかの確認は、デスクトップ上の適当なファイルでもフォルダでも右クリックすればわかります。
「以前のバージョンの復元」という項目が出てくれば有効。


実際に「以前のバージョンの復元」をクリックすると、複数世代のファイルが表示されます。フォルダが対象でも可能です。

この場合、20日以上戻せるということになります。
※あまり更新されてないファイルの場合、復元日付が表示されません。


Windows Liveメールフォルダの復元

上記のシャドウコピーの機能を使用し、Windows Liveメールフォルダの以前のバージョンの確認をします。
そして削除したアカウントのメールが入ったフォルダを特定し、メールを復元をしました。
Liveメールの保存フォルダはこちら

C:\Users\ユーザ名\AppData\Local\Microsoft\Winddows Live mail


Windows Live Mailのフォルダを右クリックし、「以前のバージョンの復元」をクリックします。


復元可能な候補の日付が出てきますので、削除以前の日付を選択し、「開く」をクリックします。


するといろいろな名前のフォルダが出てきます。
その中に削除したアカウントのメールなど一式が入ったフォルダがあるはずです。
削除したアカウント名と似たフォルダを探し、それを開いてみます。
中には以下のフォルダがあります。

・Inbox:受信トレイ
・Sent Items:送信済みアイテム
・Drafts:下書き


フォルダの中身を確認すると、以下の感じで、何がどのメールかはわかりません。
「メールを復元したい」という要望だったので、全部まとめて復元することにします。


現在残っているアカウントの受信トレイの配下に「復元」というフォルダを作り、全てのメールを選択してドラッグ&ドロップしました。

2年分のメールを復元したのでかなり時間がかかりましたが、無事復元成功。
コピーが完了すると、メールのタイトルなどはちゃんと表示されます。



アカウントを削除するとメールも消えてしまう現在の仕様は、デグレードだと思うのですが、どうなのでしょう?