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勧誘電話対策 【マイライン対応実例】

「契約書に捺印すれば、何もせずに電話料金が安くなるらしいんですけど・・・」


「特に何も変わらずに安くなるだけらしいので、契約しようかと思うのですが。」


・・・と、取引先の人から相談の電話が来た。
電話の請求書を見せてほしいと言われたらしく、今度その営業と会う約束をしたという。



この一言で、何が起きているのかすべてわかるのですが・・・。



会う約束までしてしまって、すぐに契約書にハンコを押しそうな雰囲気が恐い。

最近電話についてもいろいろ相談される。電話は本業と全然関係ないのだけれど、電話の専門家と勘違いされてるらしい。

とは言っても、いい加減な説明を信じて契約にハンコを押すのも黙って見ていられない。



まず確認から・・・


実際どんな状況かをわかりやすく伝えるためには、細かく確認しなくてはいけません。

万が一、ホントにハンコを押すだけで安くなるサービスが出来ているかもしれませんし(?)。


まず相手方の社名を確認。ホームページを確認すると、またS社の代理店。

「おそらくそれはマイラインの営業で、回線はNTTからS社に変わりますよ。」と伝えると、

「でも何も変わらないと言っていたのですが。」という反応だった。


そこで、

「NTTの回線から、他社の代理店が割引することは、難しくないですか?」

と問いかけると少し納得していた。



回線状況の確認


営業をかけられたのは、ある店舗。

パソコン関係で何度か訪問したことがあるが、確か電話回線はISDNで警備通報用としても使用していた。

それとクレジットカード決済にも使用していたはず。

今回相談してきた方は、新任の管理職の方で、まだ現地の回線状況を把握していない。



そこで警備会社に連絡して状況を説明。電話回線会社を切替えた場合の影響を確認してみた。

やはり回線会社を切替える場合は、設定変更や工事が必要とのことで、切り替えの2週間前くらいに連絡が必要とのことだった。

もしそのままハンコを押していたら、どうなっていたのかと考えると恐ろしい。

実際にそういうケースを見たことがあり、配下のインターネットが一斉に使用不可となり業務が麻痺していた。


クレジットカード決済会社の連絡先は知らなかったので、まずNTTに質問したところ、契約にもよるがパケット契約をしている場合は、これも契約変更が必要。

そのまま切替えたら使えなくなるところであった。

同時にNTTの回線のまま、他社のマイラインの契約を結ぶことなんてあるのかどうかもNTTの人に確認。

それはありえないとのこと。NTTとは別会社の回線契約になる。

但し、現地工事はなく局内工事だけで済むとのことでした。


状況の報告

1.おそらくS社のマイラインの営業である。

  その場合、電話回線の契約自体がNTTからS社に切替わる。

  手続きは営業側で実施し、現地工事もない。
  それを「何も変わらずに安くなる」と言い換えている可能性が高い。


2.警備会社の通報にこの電話を使っているので、事前に工事が必要。

  費用も発生する。


3.クレジットカード決済回線もおそらく契約変更が必要(詳細不明)


契約する場合は、急がずに現地の回線について十分確認してからの方が良い旨を伝えた。


結果

営業と会った後に連絡が来た。

やはりS社のマイライン勧誘だったという。

マイラインかどうか、電話会社が切替わるかどうか、警備やクレジットに影響があるかどうかについて営業に質問を投げかけたようだが、



「すべて言われた通りでした。」との答えが返ってきた。



契約については、「丁重にお断りしました。」とのことです。