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共有フォルダにアクセスできなくなった

「そういえば最近、共有フォルダにアクセスできなくなりました。」
という申告がありました。


特に共有フォルダの設定をいじってないのに・・・です。


このような場合、フォルダの設定ではなくネットワークの設定を確認することで、解消したことがありました。



まず「ネットワークと共有センター」を開き、「ネットワークの場所」が「パブリックネットワーク」になっていないか確認します。



上記のような場合、「パブリックネットワーク」の文字をクリックすると、「ネットワークの場所」を選択する画面が出てきます。

ここで「社内ネットワーク」をクリックすることで、共有フォルダへのアクセスが復元することがあります。


■パブリックについて


『パブリック』と見ると「パブリックフォルダ」を連想して、公開して共有しやすくなるイメージを持つ方もいるかもしれないですが、ネットワークの場所で言う「パブリック」は「公共の場所にあるネットワーク」という方向性のようで、「誰が接続するかわからないネットワーク」というイメージに近いと思います。


「誰が接続するかわからない」ということは、セキュリティを高めねばならず、共有フォルダが見えなくなったり、ping が返らなくなったりするケースを目にします。



■原因


この事務所も勝手にネットワークの場所の設定がパブリックに変わっていました。


なぜ変わったのか? 


調査していると、この事務所は最近、インターネットの契約をADSLから光回線に切り替えたことがわかりました。
一見関係ないように見えますが、間接的な原因はこれです。


ADSLの頃はADSLモデムがルータの役割をしていましたが、光回線に変えると当然ADSLモデムは使用できなくなります。
そのため、このタイミングでルータを変更しました。


デフォルトゲートウェイ(ルータ)を替えると、「ネットワークが変わった。」とパソコンが認識。
別の場所に行った時のように、パソコン側は「ネットワークの場所」の再設定をしようとします。


このタイミングで上記の「ネットワークの場所」の選択画面が出た可能性があります。
今まで見たケースでは、この選択画面が出ずに再起動時に「パブリック」が選択されている場合があるようです。


何もしてないのに見えなくなった場合は、「ネットワークの場所」もチェックしてみた方がいいかもしれません。
この事務所では「社内ネットワーク」を選び直したところ、正常に接続できるようになりました。