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こどもの世界

こどもたちと遊ぶ機会があった。


相手は7歳くらいの男の子。仮にA君としておく。

自分もこんなだったかな?と思いながら一日を共にした。


■読書

「本を読んで。」
というので、絵本を読んであげようとすると、玄関に行き靴を履きだした。


絵本で靴をはく??
一体何をするのかと聞くと、外で本を読みたいという。


・・・そういう発想はなかった。
しかもこの日の気温はは30度以上。


二人で玄関を出て、道路との境目のコンクリートの地べたに座り、直射日光の下で一緒に本を読んだ。


思い起こせば自分も小学生の頃、墓地で読書をしたことがある。
理由は確か、静かで落ち着くからだったと思う。
大人が考えるTPOと子どものそれは全く違うことを思い出した。


■友達の友達=友達?

かくれんぼしようと言われ、「もーいーかい?」と言っている間に、その子はどこかへ行ってしまった。

どこを探してもいないので困っていると、別の友達を連れて来た。仮にB君としておく。


突然、「B君も一緒にお兄さんと遊ぼう。」と言い出した。

それを聞いたB君、少し困っていた。


B君は小学校高学年で、少し分別もある。
いきなり知らないおじさんと一緒に遊ぼうと言われてもきっと困るだろう。


しかしこの日は子どもたちと一緒に時間を過ごす役割。
さてどうしようと悩んでいると、さすが高学年のB君。
大人に気を使い、3人でサッカーのパスをすることになり、それなりに楽しく遊んだ。



■芸は身を助く

少し打ち解けたところで、B君がサッカーボールを指の上で回し始めた。
これはチャンスとばかりに
「オレはバスケやってたから指でボール回せるよ。」と実演。


ここで「おぉ〜!すげー」と、B君のテンションが一気に上がる。
芸は身を助く。距離も一気に縮まり、仲間意識が高まった。。


やはり子ども相手にはこういう小技は大事だ。
そういえば子どもの頃は、こんな単純なことで連帯感みたいのが一気にできていた。


上手に見せるためにボール回す練習ばかりしていたが、これが案外良かった。




■意味不明?な楽しさ

子供の遊びには目的がないというか、ゴールがないというか、意味不明なものに楽しみを見いだす。

ドリブルを1000回やってみたり。
ハチを追いかけてみたり。


特に目的もなく、目の前にあるものを楽しんでいく行動は、大人から見るとすごく新鮮で面白い。



この頃、子育て中の女性が、職場に3歳の子を連れて来たことがあった。
微笑ましく見ていたら、まっすぐこちらに走ってきて膝に登り始めた。
他にも職場の人たちがいる中で、「なぜ自分?」と驚いた。今までそんなに子供が寄ってくることもなかったのに。


膝からおりたら今度はこちらの手を引っ張りながら、いろんなところへ連れて行こうとする。
沢山ボタンのついた職場のビジネスホンが気に入ったようで、電話の受話器を取ってはこちらに渡すを繰り返していた。


子どもたちと遊んでいた時期だったが、遊んでくれそうな人とか空気を子どもは直感的に見分けてるのだろうか?


これから月に一度くらい、こどもたちと過ごす機会がありそうだが、とても楽しみだ。