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真理は人を自由にする

教会にはいろいろな人が来る。
お金持ちもいれば、仕事がない人や、刑務所から出てきた人も来たりする。


立ち直りたいと願い教会の扉を叩く人もいるが、ある牧師さんからそんな人の話しを聞いた。
その人を仮に「Aさん」としておく。


Aさん方は元々ヤクザだったということだ。当時、教会の中に何人か仕事のない人がいたので、みんなで仕事があたえられるよう祈っていたという。


祈りながら求職活動をしていく中で、みんな次第に仕事が決まっていくのだが、Aさんの仕事だけがなかなか決まらなかった。Aさん自身はすごく熱心に祈り会に参加しているようなのだが、決まらない。


半年が経ち、ついにAさんだけが仕事が決まらない状態に。カタギになろうと一生懸命なのだが、八方塞がりの状況に陥ってしまった。



牧師という仕事

ここで牧師さんがAさんに助言を与えたという。


「あなたは仕事が与えられるよう一生懸命祈っているけれど、その前に悔い改めをしましたか?」


「あなたは今までヤクザとして生きてきたが、当時迷惑をかけた相手はいませんか? そのことを神の前にちゃんと悔い改めましたか?」


「もし悔い改めていないなら、それを先にすべきです。そうしなければ神さまはあなたを祝福したくてもできないでしょう。」


直球。


すごいことを言うな・・・・と思いましたが、言わなくてはいけないことかも。
自分に言えるだろうか? と思う。相手の機嫌や顔色をうかがってしまいそう。


しかし、牧師とは単にやさしくするだけでなく、聖書から神の真理を語る役割。
たとえ相手の機嫌が悪くなったとしても、神がその人に伝えたいことを代弁しなければならない時もあるのかもしれない。


真理は人を自由にする

Aさんはこのストレートなアドバイスに素直に従った。
この日から毎日悔い改めを始めたという。




”クリスチャンの最大の武器は悔い改めだ。”
と言っていた人がいたが、悔い改めを始めてしばらくしすると、Aさんの仕事が決まった。


悔い改めはしんどいけれども、本当に最大の武器だと改めて思い知らされた。


このエピソードを聞いたとき、ある聖句を思い出した。



そこでイエスは、その信じたユダヤ人たちに言われた。
「もしあなたがたが、わたしのことばにとどまるなら、
あなたがたはほんとうにわたしの弟子です。
そして、あなたがたは真理を知り、
真理はあなたがたを自由にします。」


Aさんは聖書のことばに従い、本当に自由が与えられたように見えたのだが、このエピソードは終焉を迎える。


仕事が決まって最初の給料が出た次の日。Aさんは教会に来なかった。
以降、教会に姿を見せることはなかったという。


もしかするとAさんは給料を貰って「もういいや」と、思ったのかもしれない。
毎日祈る暮らしを窮屈に感じて、もっと自由に生きようとしたのかもしれないが、Aさんが本当に自由になったのは、実は悔い改めた時ではないかと思う。


その後、Aさんがどうなったかはわからない。
もしも行き詰まりを感じた時には、この時のことを思い出してくれればと思う。