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自治会の夏祭り3

自治会の強制性 退会はできる?


人は平気で態度を変えるなぁと思った出来事であったが、会長自身も近所のおじさんであって、面倒に巻き込まれるのはイヤなのは当然だ。



この出来事で、そもそも「自治会って何?」という疑問が芽生えた。


こういうのはお祭りが好きな人たちが、集まってやっているのだろうと思っていたので、クリスチャンなのに神輿や盆踊りの準備をさせられるとは思わなかった。
 
自治会ってそんなに強制力があるのだろうか? 
そもそもこれって信教の自由に反してないのだろうか? 


この疑問を誰に聞いたらいいのだろう?と調べてみると、役所に自治会関連の部署があることを発見。


早速電話をしてみた。


そして状況を説明すると、役所の担当者の反応は
「自治会の活動に強制性は一切ありません。できない活動があれば断ってください。」
「自治会というのは任意団体ですから、参加も退会も自由です。」
自治会活動によって信教の自由が侵害されるということは、あってはならないというのが私たちの立場です。」 と説明を受けた。


同じ感覚の人が役所にいてくれて助かった。この感覚が正しいと思う。


「自治会を退会した場合、受けられなくなる公的なサービスはありますか?」
と確認したところ、「街灯の取付けですね。」とのこと。実は公的なサービスはあまり関係がないようだ。


そしてもう一つ質問。


「もしも納得してもらえず、強制性が出てきた場合、役所から自治会に指導をしてもらえるのですか?」


すると担当者の態度が腰砕けに。

「私たちの部署は自治会活動を推進していきましょうという部署であって、各自治会を統括している立場ではなく、並列な立場です。だから指導はできないのです。」という説明。


ということは、「これはどうなんだ?」という運営が自治会であったとしても、訴え出る場所はないのかもしれない。


では法律ではどう定められているのか?

早速、弁護士に質問してみた。


「自治会とは任意団体であって、強制性は一切ない。」
「入会や退会は自由。」
「相手が退会を認めないと主張しても、退会届を内容証明郵便で送れば、確実に退会可能。」

という説明だった。

役所とほぼ同じ説明。自治会に強制力はないようだ。
ただ、拒否すれば周囲からの圧力に直面することになるということなのだろう。


つまり、自治会の仕組みの問題というよりも、文化的な問題かも。実は宗教も問題ではなく、

「今までの自分たちのやり方に従わない者は許せない。」

というのが本質に近いか。「自分だってガマンしてやっているのに。」という互いに縛りあう空気も感じた。


「和をもって尊しと為す」


しかしそこから抜けようとする人間は攻撃されるのかもしれない。
「汝の隣人を愛せよ」とは少し違う感じ。


自治会を拒否すれば、周囲からの圧力に直面するかもしれない。
しかし、それでかまわないと割り切れば、問題ないとも言える。


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