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自治会の夏祭り1

トラブル


自治会の役員になった年があった。毎年順番で当番になる仕組みだ。


個人的には初めての経験であり、少し楽しみであったが、初めての会合で問題が発生した。



夏まつりと信仰

自治会には夏まつりがあり、役員は全員参加であった。これが自治会のメインイベントらしい。


ところが困ったことがある。夏まつりの内容を確認すると、「お祓い」「神輿」「盆踊り」などがある。


自分はクリスチャンである。そもそも夏まつりには行かない。
「お祓い」「神輿」や先祖の霊を迎えることが起源の「盆踊り」の主催者になることは、自分にとっては抵抗がある。おそらく同じような葛藤を抱いているクリスチャンの方もいるだろう。



もちろん全国各地で夏まつりは開催されていて、そういうのが好きな人がいるのも知っている。
自分も以前は好きだったので、それに目くじらを立てるつもりもない。
毎年、「楽しそうにやっているな」程度に見ていた。



しかしクリスチャンになった今、 『開催する側』 になるのは、かなり抵抗がある。


夏まつり拒否

最初の会合で、会長・副会長に正直に伝えてみた。

自分はクリスチャンであること。
申し訳ないが、お祓い、お御輿や盆踊りがある夏まつりは、参加を控えさせていただきたいこと。



それに対する反応は・・・・




「あんたねぇ、キリスト教とか言って、本当にちゃんとやってるの?」
「適当にやってる人間なんてすぐにわかるんだよ。」
「そんな態度取るからおかしくなるんだよ。」
新興宗教とかやってる人はこの町も多いけど、そんなこと言ってんのはあんただけだよ。」
「みんないろいろあるけど、折り合いつけながらやってるんだよ。」
「そもそも祭りは全く宗教と関係ない。」
「この国の文化なんだからやるのが当然だろう。」
「いやだったらこの国に住むな。」



と、ボロクソに言われた。話し合いは平行線で埒があかない。
かと言って、「わかりました。参加します。」とも言えない。



最後は100%できないという意志を込め、
『申し訳ないですけど、できません。』
と、声のトーンを落として強めの語気で伝えたところ、相手も「・・・そうか、わかった。」と、態度を変えた。


そして、ただやりませんというワケにもいかないから、できることは手伝ってもらうよ、町も高齢化していて、働き手がいないのだからと、少し建設的な方向へ話が向かったので、夏まつりは参加できないが、他のカタチで地域には貢献したい。手伝えることがあったら、是非申し付けてほしいと伝えた。



この日から長期間祈ることになる。


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