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クリスマスの夜2

クリスマスの夜に東方の博士たちが、夜空の星を見てキリストの生誕に気付き、拝みに来たことを前回書きましたが、この博士たちはその件をローマ帝国ヘロデ王に相談に行きます。


ユダヤの王としてお生まれになった方はどこですか?」と。


そこでヘロデ王はひどく恐れ惑ったとあります。
強大な権力を持つローマ帝国の王が、赤ん坊に怯えるなどおかしな話ですが、権力を失うことを恐れるこの姿が、権力を持つ者の真の姿なのかもしれません。


その後、キリストはベツレヘムで生まれるという情報を探り出し、ベツレヘムの2歳以下の赤子をすべて殺させたとあります。


権力を失うことへの恐れは相当なものだったのでしょう。
自分を頂点とした体制、自分の考え、自分の仕切りが第一であって、「神」などというものはいてもらっては困るのでしょう。


ヘロデ王の取った行動は極端なもので、自分と関係ないようにも思えますが、思えば初めて福音を伝えてくれた人に対して、自分は「宗教はいかにダメなものか」を、延々と1時間以上説教した記憶があります。「神など邪魔」と思う要素は、自分の中にもあったのかも。


それを思うと、ヘロデ王の姿は人の本質を表しているのかもしれません。