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パソコン廃棄を無料で 〜 XP移行後

XPのサポートが終了し、多くの企業でPCの入替えが行われたと思います。
ということは即ち、パソコンの廃棄も出ることになります。


PCの納品/設置/廃棄までワンストップで発注できた大企業はいざしらず、小さな事務所はとりあえず安いパソコンを数台買ったというところもあるのではないでしょうか?


買って置き換えたはいいものの、数年に一度しかやってない廃棄。
さてどうやったか?しかもPCにお金をかけたので、廃棄はお金をかけたくないという中小企業もあるかもしれません。


そんな悩める担当者のため、参考までにデータ消去→廃棄までの記録をメモ。


■まずデータ消去

パソコン廃棄前にはデータ消去を実施します。無料でやってくれる業者さんもあるのですが、ここは確実にしたいので自前でも消去しました。
データは事前にHDDをDBANというソフトで消去するか、windows標準の「cipher」というコマンドで消去できます。


DBANは上書き回数も指定できます。


cipherはディスクの空き領域を消去するというプログラムですが、HDDの中身を全て消してから実行すれば、「すべて空き領域」になりますので、全て消去してくれます。実際は上書きしているのですけど。


cipherで全てのデータを消すためには、まずHDDを抜き出してアダプタで別のパソコンに接続し、まず外付けハードディスクとして認識させます。
Windowsが動作している状態で、Cドライブを完全消去することはできないためです。
自分で自分を完全消去することはできないので、まず外付けHDDにします。


アダプタはヨドバシカメラなどで売っています。

その上でこのディスクをクイックフォーマットし、一度「空のハードディスク」にします。


この状態にしたらハードディスクの空き領域を削除するcipherを実行し、全領域を消去(というか上書き)します。
cipherは3回上書きしてくれるようです。


cipherコマンドは以下の通り。コマンドプロンプトから実行します。
以下は外付けハードディスクがFドライブとして認識された場合の例です。

cipher /w:f:


DBANはCD起動で実施しますが、時々起動してくれないパソコンがありました。
cipherは確実に実行できるが、そもそもハードディスクを抜き出すのが手間です。
無料でやろうとすると、一長一短です。


■パソコン廃棄

小規模な企業でのPC廃棄はなかなか面倒ですが、最近は無料で引き取ってくれる業者さんが増えてきています。
データは消去済みなので、消去証明書の依頼せずに引取証明書のみと想定。


最近利用したのは着払いで引き取ってくれる業者さん。
江東区にある『ディファレント』という企業。
費用はかかりませんでしたが、引取品目によっては有償でした。


困ったケースとしては、ブラウン管モニタがなかなか引き取ってもらえないことです。
23区内の自治体に聞いても1万円近くの費用を言われたり。廃棄業者さんでも同様に、費用が高かったりしました。


そこで、対応業者を調査。
埼玉にある『パソコンファーム』という業者さんが、対応機種(パソコンなど)があれば、ブラン管モニタも引き取ってくれるとのこと。
こちらは証明書類は有償のようですが、キャンペーン中は無料回収車で23区内まで取りに来てくれるとのこと。


すごい。どういうビジネスモデルなのでしょう?

当面上記の2業者さんのお世話になりそうです。