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塩崎元厚生労働大臣の記事

先日、意外な記事を見つけた。

塩崎元厚生労働大臣が里親登録したらしい。
bunshun.jp



勝手なイメージであるが、政治家というと権力志向でパワーゲームを好んだり、集団の利益の匂い嗅ぎ取って自分の支援者になるよう働きかけたり、人を動かすことにしか関心がない人たちという印象しかなかったが、少しひどい偏見だったかもしれないと反省した。

自分が動いて実際に仕える人もいるんだと驚いた。

しかも70代を超えて新しいチャレンジをする姿勢は頭が下がる。
自分は70代になった時に同じようにチャレンジできるだろうか? と自問した。



マッチング

記事の中で目を引いたのが、「マッチングの難しさ」という箇所。児相の人手不足でマッチングが難しいというもの。里親登録してもなかなか子供が来ないというケースについて記載されていた。

これは身近に感じたことがあった。里親の研修が定期的にあるのだが、研修の最後に里親同士のディスカッションがある。

まず自己紹介から始めるのだが、所属地区、氏名、委託児童の人数など話して、子育てについて年齢別の悩みや、こうやって問題に対処したなどお互いにシェアする。

特に何も考えずに、委託児童が3人いて、今まで一時保護を含め10人以上の児童が来た・・・と、ありのままに話したところ、どこか微妙な空気になった。

自己紹介をしているうちに、里親登録はしているものの、委託児童がいない人は意外と多いことがわかった。

そのため、「待機児童がいるはずなのにうちはまだ子供が来ない」とか、「○○さん(自分のこと)みたいに子供が沢山来ている家もあるのに、なぜうちには来ないのか」とか、不満噴出のような空気になってしまった。


満遍なく里親家庭に振り分けるのが理想だが、そのためには未経験の里親家庭にマッチングする必要がある。
でもそれをすれば、問題が起きるかもしれないし、問題が起きれば稼働がかかる。

だったら一度児童を委託してうまくった家庭にまた委託すればよい。
そんな感じで委託を集中させてしまうのかもしれない。


塩崎元厚生労働大臣が言っていた「児相の人手不足」とはこういうことなのかもしれない。

オーストラリアのAIによるマッチングや、高齢者が里親として関わっていくスタンスとか、子育て経験のない人や、独身者の登録についても言及していて、興味深い記事だった。