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宣教師の視点2

海外から帰ってきた日本人宣教師と、久々に交流する機会が与えられました。

国内にいるとわからないけれど、普段は意識しない視点で話してくれた内容は、とても興味深いものでした。


■海外宣教は30倍

そこで聞いたのは、海外にいる日本人がキリストを受け入れる確率は、国内の30倍という事実。
具体的には日本人留学生や、企業の駐在員の方たちです。


非常に多くの日本人がキリストを受け入れているという実体験を証ししてくれました。
そしてまた苦悩も。


一番の苦悩は、海外での日本人宣教は「送り出す働き」である点。
留学生や駐在員は、いつか必ず日本に帰ってしまうのです。

福音の種を蒔き、信徒を育てても、いづれみんな日本に帰ります。

育てては日本に送り出すということの繰り返し。当然教会のメンバーは増えません。


そしてさらに問題が。
海外から日本に戻ってきたクリスチャンは、3年間で80%が教会を離れてしまうということです。
海外からの戻り組をいかに根付かせるかという、課題があるようです。
実際JCFNという団体が帰国クリスチャンの受入れ促進の活動をしています。


日本国内のクリスチャンは「1%以下」と長い間言われていますが、前回書いた1%と6%の乖離の要因はここにもあり、同じ課題を突き付けられているようです。


しかし、海外宣教の「30倍」という事実に目を向けるならば、「国内で広がらない」と足元を見て嘆くよりも、種蒔きは海外宣教師、国内で受入れ・成長という役割分担を意識してもいいのかなと感じました。


日本宣教の最前線は、実は海外にあるのかもしれません。