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ルーティングテーブルの設定

routeコマンドで経路設定

A事務所の一台のPCだけ、B事務所にあるサーバに接続する必要性が出てきた。
今回は「一台だけ」。

よって、A事務所のパソコンにLANカード(NIC)を挿して、LANポート2つにすることとした。
一つはA事務所のネットワーク。もう一つはB事務所へのネットワークに繋がるようにする。

以下のような環境である。
・A事務所とB事務所は同じビルにあり、有線LANの配線はある。
・事務所間に配線はあるが、業務が別なので基本的に繋ぎたくない。
 (一人だけB事務所のサーバに接続したい。)


・B事務所内はVLANで総務ネットワーク(192.168.2.0/24)とサーバネットワーク(192.168.3.0/24)がある。
・A事務所内もVLANで192.168.3.0/24 のネットワークがあるが、これは外来者用であって、こちらにアクセスすることはない。
・A事務所からB事務所の総務ネットワーク経由で、サーバネットワークに接続する。
・接続したいサーバ名は「server-2013(仮称)」。アドレスは192.168.3.99である。
・B事務所のDNSサーバはサーバネットワーク内にあり、アドレスは192.168.3.100である。

※B事務所のネットワークは以下のイメージ。


NICを挿すパソコンはメインをA事務所ネットワークとし、別ネットワークのアドレスを入力した場合のみ、そちらへ流れていくよう、ルーティングテーブルの設定も行う。


A事務所のパソコンのアダプターから設定。

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事務所側のLAN設定(ローカルエリア接続)
アドレス       :192.168.1.10
サブネットマスク   :255.255.255.0
デフォルトゲートウェイ:192.168.1.1
DNSアドレス    :192.168.1.100 (A事務所のDNSサーバ)

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別ネットワーク側のLAN設定(ローカルエリア接続2)
アドレス       :192.168.2.10
サブネットマスク   :255.255.255.0
デフォルトゲートウェイ:なし(実際は192.168.2.1であるが、A事務所のPCには設定しない。)
DNSアドレス    :なし(実際は192.168.3.100であるが、A事務所のPCには設定しない。)    

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ルーティングテーブルを修正し、新しいルートを追加。コマンドプロンプトを起動し、以下のコマンドを実行
route -p add 192.168.3.0 mask 255.255.255.0 192.168.2.1
192.168.3.0/24 のB事務所・サーバネットワークにアクセスする場合、ゲートウェイは192.168.2.1を利用するという設定である。


・"-p"を指定することで、再起動後もこの設定が反映され続ける。
・"add"でルーティングテーブルに追加。
・192.168.3.0 は宛先ネットワーク(B事務所・サーバネットワーク)
・mask でサブネットマスクを指定
・255.255.255.0 は宛先ネットワーク(サーバネットワーク)のサブネットマスク
・192.168.2.1 はサーバネットワークが指定された場合のゲートウェイ(総務ネットワークのデフォルトゲートウェイ

設定状況は「route print」コマンドで確認。


さらにB事務所のDNSサフィックスに合わせることはできないため、hostsとlmhostsにサーバのアドレス情報を追記。

192.168.3.99  server-2013