ブログタイトル

無神論者のオレンジ

F.B.マイヤーという牧師さんがかつていたそうですが、そのエピソードが興味深かったので記録。



船上での集会

ある時に客船に乗る機会があり、船内でキリスト教の集会を持つ機会があったとのことです。
集会の中でマイヤーは「祈りはきかれる」「祈りで神は体験できる」と宣言しましたが、その集会には無神論者のある男性が参加していました。
ただ冷やかしで参加していただけで、その男性は特に何も感じることもなかったそうです。


オレンジ

その男性は翌朝、テーブルの上に朝食用のオレンジがあったので、2個ポケットに入れてデッキに向かましたが、そこには椅子に寝そべって爆睡しているおばあさんがいたそうです。


彼女が両手を大きく広げてイビキをかいている姿が面白かったので、男性はついイタズラしたい気持ちになり、ポケットの中からオレンジを取り出すと、このおばあさんの両手にそっと握らせその場を去りました。


この日も特にすることもなかったので、再び集会に参加したのですが、集会中もなぜかさっきのおばあさんが無性に気になり、途中で抜け出してデッキに登って行きました。


するとおばあさんは目を覚ましていて、オレンジを食べていたそうです。


祈り

「おいしそうですね。」と声をかけ、男性は事情を説明をしようとしたところ、逆におばあさんの方から興奮気味に話しを始めたそうです。


実は船に乗ってからというもの、ひどい船酔いで毎日眠れず困っていた。
そこでデッキに来て神に祈った。
『神さま、船酔いがひどくてどうしようもないです。船酔いが少しでもラクになるよう、私にオレンジをお与え下さい。』
しばらくすると波が凪になり、知らないうちにぐっすり眠ってしまった。


しかし目を覚ますと、両手にオレンジがあった。




神が私の祈りに応えてくれた。




男性は神を信じておらず、祈ってはいませんでした。
しかし牧師が言った通り「祈りはきかれる」状況に出くわし、しかも役割の一部を自分が演じてしまいました。


おばあさんが祈り、男性がポケットに入れ、おばあさんに握らせたこのオレンジ。


握らせたのは誰の意志か?


男性はこの体験をキッカケに神を意識し始め、そして信じたそうです。