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メイドインジャパン

初めて気になったのは、皮肉にも外国人の影響から。
海外の甥っ子に進学祝いを贈ることになったが、「日本の時計が欲しい」という希望があった。
本人が欲しいのはどうやら「イッセイ・ミヤケ」の「silan001」という腕時計。

金属でできた時計で、かなり斬新。

同時に外国では日本の時計は憧れだったりするのかと、認識を新たにした。


震災・原発クールビズ

とはいうものの、時計にお金を使うのはなぁ・・・と思い暫くは過ごしていたが、転機が訪れた。


それは東日本大震災
原発が止まり、節電の日々が続く。当然エアコンも設定温度は28度。クールビズは常識。
ネクタイはしなくなった。


しかしただネクタイを外しただけだと、「居酒屋でくつろいでいるおじさん」みたいな風体になってしまう。どこか緊張感が足りない。


襟元をキチっとしようと、Yシャツを全部ボタンダウンに変えた。襟の内側にデザインが入ったシャツが増えたのもこの時期だと思う。


そしてキチっとした感じの演出に一役買ってくれそうなアイテムを発見。
それは腕時計。


今まで意識したこともなかったが、よく見ると営業の人はみんな腕時計をつけている。
ネクタイがなくなったせいもあるかもしれないが、そこへ目が行くようになった。

数年前に高級腕時計の売上が増加しているとの記事を目にしたが、この辺も原因の一つかもしれない。



当時、震災で苦境の日本の経済復興のためにも、日本製の腕時計を買おうと調べ始めた。


外国人は時計好き?

当時はソーラーだと文字盤がプラスチックっぽくて少し安く見える製品もあった。
そのため機械式を買ってみることに。調べているとセイコーが安価な機械式時計を出しているのに気が付いた。そして世界中にそのファンがいることも。


気になった製品は今は販売していない「SARB031」。
いかにも腕時計然とした昔ながらのデザインが、誠実そうでいい感じ。


目的は機能ではなく、ネクタイがなくてもキチっとした印象を与えることだから、こんな感じはいいのではないかと思った。クラシカルでキレイな時計だ。そして調べてみると、大量の美しい画像がアップロードされている。



しかもアップロードしている殆どが外国人。世界中で愛されている時計であることがわかる。
結局この時買ったのは、黒文字盤の「SARB033」。傷つきにくいサファイアガラスにした。




海外には [watchseek]のような腕時計専門SNSサイトがあるが、日本では見たことがない。

腕時計を「道具」以外の目的で楽しむという文化が、海外の方が発達しているのかもしれない。

甥っ子に「日本製の腕時計が欲しい」と言われた時のことを思い出したが、大手時計メーカーのおひざ元の日本人よりも、外国人が日本の時計に熱中しているのは皮肉な感じ。




今年もクールビズの時期が来る。
多少は経済効果もあるし、今年は少しくだけた感じのを買ってみようかと目論見中です。