就職祝い
外国人の子が就職した。海外在住の20歳の子で、大学に進学はせず就職。
世界でも名の通った大手企業で、お祝いを送ってあげることにした。
何がいいかと聞いてみると、「日本製の腕時計」という答え。
震災直前に同じことを言われた記憶がある。数年前に記事に書いたが、同じ答えだった。
iroiro-memo.hatenablog.com
日本代表
妻と相談し、ざっくり予算5万円で就職祝い用の腕時計を探すことにした。
どうせ贈るなら、「やっぱり日本製はいい。」と思ってほしい。
今後、日本の腕時計をまた買ってくれるかもしれないし、もしそうなれば、多少なりとも経済に貢献することにもなる。
日本を代表し(自称)、いい時計を探す。
機能・デザイン・ブランド
とはいうものの、海外の20歳の若者はどんなものが好きなのだろうか?
彼が就職した企業はスマートウォッチなどを沢山出している。そういうのは自分で買うだろう。
「日本製の腕時計」の意味はスマートウォッチではないと感じたので今回は除外し、所謂「腕時計」に絞った。
【機能】を優先するならば、「ソーラー、電波、チタン、防水」の時計。
機械式は文字盤がプラスチックではないので、きれいなものも多いのだけれど、放っておくと止まるのは古臭いと思われるかもということで候補から外した。
【デザイン】は「三針、クロノグラフ、ダイバーズ、デジタル」などから選ぶ。
奥さんから「3針は若者に地味すぎないか」という意見があって、候補から外した。
ダイバーズやパイロット、デジタルは好みもあるから、消去法でクロノグラフ。
【ブランド】に関しては、海外でメジャーなのは「seiko」と「citizen」だろうか? G-shockが好きならCASIOの評価も高いだろうが。
seiko、citizenのクロノグラフ
消去法で「seiko、citizenのソーラー電波クロノグラフ」に絞ってみた。予算に合うものを探した結果。シチズンのソーラー電波時計にした。
citizen.jp
10年越しの「一番いいやつ」
そういえば昔、ヨドバシカメラの腕時計売り場に行くと、毎回声をかけてくる店員がいた。
そして必ずシチズンの売り場に連れていかれて、毎回同じ説明をされる。
こんな解説だった。
腕時計というものは機能の面から見れば、3~4万円が上限で、それ以上の値段になっても中身は変わらない。
実は違うのは仕上げだけで、劇的に大きく変わることはない。その価格帯で一番高機能なものを出しているのはシチズンで、3~4万円のシチズンのソーラー電波が、腕時計の中で一番コストパフォーマンスが高い。
自分は毎回、初めて聞くように「そうですか。」と頷いていた。
震災後、2011年の頃だったと思う。
当時は3~4万円も予算オーバーだったから話半分で聞いていたが、10年後、まさにその価格帯のシチズンをプレゼントすることになった。
自分の顔をちっとも覚えないあの店員によれば、この時計は「一番いいやつ」のはずだ。
日本製の「一番いい時計」は、外国人の若者を満足させてくれるだろうか。
10年越しであの解説の真価が問われる時がやってくる。