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L2TP/IPsecの接続元を制限

YAMAHA RTXで接続元IPを制限

「とにかくテレワーク」だった昨年とは違い、「今のやり方で問題ないか?」「もっといいやり方はないか?」と精査する時期になってきました。

今までの設定を見直して改善します。


L2TP/IPsecで事務所に接続するのだが、得体の知れないネットワークからの接続は避けたい。

ネットワークセキュリティがある程度確保された、特定のサテライトオフィスからの接続だけ許可したい。

そんな要望に応えて、少し設定を変更しました。


固定IPを取得

接続元となるサテライトオフィス側に、固定IP/グローバルIP を付与しました。

ここからのアクセスのみ許可します。


フィルタリング設定変更

設定変更箇所は in 向きのフィルタリングです。

以下のサンプルconfigを接続元制限する設定に変更してみます。

network.yamaha.com


上記configではルーターのプライベートアドレスは以下のように記載されています。

ヤマハルーターのプライベートアドレス : 192.168.100.1


そしてppにフィルタリングが設定されているサンプルとして、以下のような記述がありました。
pp select 1
ip pp secure filter in ... 200080 200081 200082 200083 ...
ip filter 200080 pass * 192.168.100.1 esp * *
ip filter 200081 pass * 192.168.100.1 udp * 500
ip filter 200082 pass * 192.168.100.1 udp * 4500
ip filter 200083 pass * 192.168.100.1 udp * 1701



フィルタリングの番号は任意ですが、仮に上記のようなフィルタリング設定を、接続元IPアドレス(固定IP)を制限したものに変更します。

フィルタリングについては、以下のサイトに記載があります。
www.rtpro.yamaha.co.jp

上記サイトの [ IPパケット・フィルタのパターンを定義する ] の箇所にフィルタの記述方法があります。

「ip filter」 の記述に続き以下の書式となっています。

フィルタ番号
タイプ
始点アドレス
終点アドレス
プロトコル
始点ポート
終点ポート

今回の訂正箇所は、「始点アドレス」です。
ここをサテライトオフィス(接続元)の固定IP/グローバルIPに変更します。
変更イメージは以下のような感じです。

pp select 1
ip pp secure filter in ... 200080 200081 200082 200083 ...
ip filter 200080 pass (接続元IP) 192.168.100.1 esp * *
ip filter 200081 pass (接続元IP) 192.168.100.1 udp * 500
ip filter 200082 pass (接続元IP) 192.168.100.1 udp * 4500
ip filter 200083 pass (接続元IP) 192.168.100.1 udp * 1701

これで、(接続元IP)以外は拒否する設定に変更されました。


設定変更後、固定IPのサテライトオフィスからは正常に接続でき、別IPアドレスからは接続不可となることを確認しました。