まだWindows7を使用している企業は多いようだが、Windows10の導入も想定しなければならない時期になってきました。
営業さんに導入済み企業で起きている問題点などをヒヤリングしたところ、やはりアップデートの問題が出てきました。
一番のトラブルは、メジャーアップデートが起動時に走ってしまう。
・・・というかシャットダウン時にアップデートが走るのだが、アップデート後の次の起動時にやたら時間がかかり、2時間近く作業ができなくなって、業務に支障が出たとか・・・・。
メジャーアップデート後の起動は「Windows10へようこそ」みたいな画面も出てきてしまうし。
アップデートをコントロールしにくいWindows10ならではのトラブルです。
■WSUSかLTSBか
アップデートをコントロールするとすれば、ActiveDirectoryのWSUS(Windows Updateを遅らせる機能)を利用するか、Windows10のLTSB版を購入すること。ActiveDirectoryを導入していない事務所の場合、アップデートを完全にコントロールするとすれば、LTSBを購入するという選択肢になってくるか。
LTSB版はメジャーバージョンアップをしないよう、10年間固定できる。
もちろんその間はセキュリティアップデートは適用される。だから現在のWidnows7や8の日常的なアップデートイメージに近い。
問題はLTSB版は費用が高いこと。今までと同じように使いたいのに、マイクロソフトに高いお金を払わないといけないのは、釈然としないものがあるが。
■僻地の問題点
さらに気を付けないといけないのは、僻地にある事務所。
光回線が引けないような事務所では、DocomoなどのLTEを利用してインターネットをしているケースもある。
その現場に複数のパソコンがあった場合、メジャーバージョンアップでけっこうな通信が発生するかもという懸念がある。
アップデートの容量が大きいせいで、キャリアの通信制限にひっかからないかどうか。
この辺りは実際の通信量を確認してみないとわからないが、通信制限のないプランに変更したりする必要も出てくるかもしれない。
そんなこともあり、Windows10の導入に足踏みしている企業はけっこうあると聞いた。
まだ調査が必要かなという印象でした。