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Our GOD


クリスチャンの集会を手伝うことになった。小さな集会だ。


以前も書いたあの集会の時期が今年もやってきた。



今年は裏方だけでなく、スキット(寸劇)をやるから出てほしいという。
どんな役かと聞くと、 「イエスさまの役」 というので 「ムリです」 と即答で断った。


そもそも劇とかやったことがない。
話し合いの結果、サラリーマンの通行人の役となった。それならプレッシャーが少ない。無声劇でセリフもないというからその位は手伝おうと思った。


さてどんな寸劇か?
と思っているうちに集会当日になった。午前中にリハーサルをするというが、通行人だし問題はないだろう。


会場に到着すると、かなり久しぶりに昔の教会の人と再会した。
10年前に初めて東北の教会に行ったが、その時に隣に座り案内してくれたAさん(女性)がいた。
被災地からやってきてくれて、彼女もこの集会で賛美歌を歌うという。


リハーサルが始まり、スキットの説明を受けた。


「アワガットでステージに入って来てください。」
「?アワガット?って何ですか?」 と聞くと、有名な曲らしい。(上の動画)


リハーサル用の会議室に『Our GOD』が流れる。
「楽しそうに喜びながら入って来て下さい。」


他にも通行人役がいて、それだけの指示で手を繋いで笑いあったり、飛び跳ねたりしていた。
もしかして素人は自分だけか?
スーツのサラリーマンが楽しそうにとはどうやったらいいのか?


一度ステージから抜けて、今度は反対側から。
「悩み苦しみながら入って来て下さい。だいたい10秒で通り抜けて下さい。」


最後にもう一度ステージに出る。


「もっと苦しみ悶えながらステージに出てきて、最後は中央で倒れてください。イエス様役が手を置いて癒していきます。手を置かれた方は立ち上がって下さい。」


そしてイエス様役は客席に背を向けて、両手を上げて天を仰ぐ。
そのすぐ脇で、癒された者は客席側を向き、ステージの真ん中で喜びを表現するという。


それをやるのはどうやら自分らしい。時間も30秒位ある。
サラリーマンの通行人は思ったより大事な役らしい。


ドラムセットなどの機材を運んでホールへ移動し、舞台袖で本番の確認。
観客は60人くらいのようだ。


最初に教会に行ったきっかけは東北の大きいホールで、Aさんの教会が主催していた講演会に行ったこと。Aさんはその時も舞台の上で賛美歌を歌っていた。



10年後、自分に伝えた人と共に舞台の袖にいるのは感慨深い。
伝える側にいると初めて実感した。


集会も終盤となり『Our GOD』が流れた。


10年前は観客席で見る側だった。
当時自分が感じたものは、ちゃんと伝わったのでしょうか。