ある牧師さんがうさぎとカメの例え話を引用して、メッセージを語ったことがあった。
数年前のことだと思うが、今でも記憶に残っている。
昔習ったのは、
うさぎが負けたのは、昼寝をして怠けたからで、亀を侮ったから。
教訓としては「油断大敵」だったと思う。
しかし、少し違った視点の解説をつけてくれた。
■敗因
うさぎの敗因は「横を見たこと。」という解釈をつけていた。
言い換えると、
「ゴールを見ずにカメを見ていたこと。」
確かに「カメよりも足が早いこと」がゴールであるなら、既にゴールに到達していることになる。
■ゴール
しかしこの時のゴールは、『山のふもと』であって、「カメより足が早いこと。」ではない。ウサギのやり方だと、相手が優れている場合、焦り・嫉妬 などに囚われる可能性があり、逆に相手の能力が低い場合、自分本来の能力を出しきらぬまま終わる可能性がある。
このウサギの姿から、私たちも同じ過ちを犯してないか?と語りかけていた。
隣人を見て、「この人はこんなに奉仕ができている」という焦り、嫉妬。
また逆に「自分は他の人より優れている。」という高慢、思い上がり。
しかしそもそもゴールは本当にそこか? ゴール自体を理解してなくはないか? 神が示したゴールはそこなのか? という問いかけとともに、その答えを 第一コリント9章24節〜 などの箇所を引用しながらひも解いていた。
「いろいろなゴール」に惑わされず、本当のゴールはどこか?と、常に意識していきたい。