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今年もクリスマス会

数年前に児童養護施設に研修に行った。
その後も定期的にボランティアとして訪問して、子供たちと遊んだりしていたのだが、この時期になると施設のクリスマス会の招待状が来るので、今年も参加した。


楽しいのはやはり子供たちの成長を目の当りにすることだ。


思春期で気難しかった子が礼儀正しくなっていたり。
公園の物置を自分の自転車の鍵でこじ開けようとしていた悪い子が、みんなの前で司会して盛り上げたり。


今年一番感銘を受けたのはMちゃんという女の子だ。
初めて会った時は小学校高学年で、少し乱暴だった。気に入らないことがあると、床をドンドン踏みつけながら怒鳴ったり、格闘系のゲームを夢中でやっている姿は男の子のようだった。勉強はできるようだけれど、他の子に比べて愛嬌がないというかぶっきらぼうにも見えた。


賜物

しかしそんな姿とは裏腹に、Mちゃんはピアノが得意だ。
毎年クリスマス会ではピアノを披露する。去年も他の子たちより一枚上だった。


そして今年は、他の子を完全に突き放し、頭一つ分突き抜けた演奏だった。
Mちゃんのピアノの時間だけ「子供のクリスマス会」とは別空間という感じ。



神は一人一人に賜物を与えている。
その人に分け与えられた能力があるとしたら、Mちゃんの場合はこれだろう。
始めて会った時、ちょっと他の子に比べてぶっきらぼうなところがあるなと思ったが、そこを気にしたり矯正したりするよりも、与えられた部分を伸ばしたのは正解だと思う。


その結果周囲から一目置かれるようになり、そのことが気持ちに余裕を生み出す。
年齢のせいもあるかもしれないが、以前よりだいぶ穏やかで、周囲とも打ち解けた雰囲気になっていた。


最近、人と接する機会が増えてきた。とっつきにくい人もいたりする。


しかし神がその人に与えた賜物があるはず。
今日のことを思い出しながら対応したい。