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【絵本紹介】しらないいぬがついてきた

なんとも言えない素朴な絵の絵本です。

絵のタッチもそうですが、町の風景も不思議な雰囲気。

この味わい深さはなんだろう? と思っていましたが、6ページ目を見てなんとなく感じるものがあり、作者の情報を見て納得。

しらないいぬがついてきた (チューリップえほんシリーズ)

しらないいぬがついてきた (チューリップえほんシリーズ)


この本自体は2003年に発売されていますが、作者の年齢を確認すると 1925年生まれ。


最初、異国情緒ある街並みと思って見ていた風景は、おそらくは昭和の街並み。作者の原風景なのでしょう。


まだ野良犬がいて、小さい子が一人で歩いていて、町中にお店があって、働くおじさんがいて、工場とか廃屋があって、空き地があって。

戦前なのか戦後なのか、とにかく今とは違う雰囲気。

ストーリーはいたって単純ですが、古き良き日本の風景を感じさせてくれた絵本です。