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花火の季節と招待状

花火の季節がやって来ました。

この時期になると、数年前の花火大会のことを思い出します。

その年の花火大会に、「席があるから来ませんか?」と誘われました。

花火大会で席・・・?



今まで川原で見たり、公園で見たり、歩きながら見たりして楽しんでいたが、決まった席で見るのは初めて。

きっと近くで見えるのだろうと思い、その誘いに乗った。

不釣り合い


会場のメインゲートには沢山の人が並んでいたが、その手前の小さなゲートから入った。

入って暫くすると、受付のテントに「来賓受付」と書いてあった。

「来賓」?
人生初の「来賓」です。


そこで券を渡してピンク色のリボンのついたバッジを貰った。これを安全ピンで服に就けておけば、自由に出入りできる。

会場に入ろうとすると、ジュースを持って行ってくださいと言われた。飲み物もついているようだ。

招かれたのは花火の仕掛けがよく見える席。こんないい席でいいのだろうか?と恐縮しながら座った。

それからお弁当が配られた。5~6種類の中から選べるのだが、パッケージに「日本橋」とか書いてある。安くはなさそうだ。

席を取って見るっていうのはいいもんだなぁと思った。近くで見る事ができる上に、ギュウギュウ詰めではない。

しかしよく見ると、空いているのは自分達の周りだけであった。

自分達の席と外野席の間に仕切りがあって、その仕切りの先のスタンド席はかなり混んでいて満席状態だった。

仕切りには札がついていて、外野席側は「一般席」となっていた。


そして自分達が座っている側には「スポンサー席」と書かれていた。


つまり、自分たちが座っていた席は、お金を払って花火を打ち上げている人たちの席。
花火大会を開催、提供する側の人たちのために用意された特別席。


自分に不釣り合いなほどの待遇は、招待してくれた人が自分達の代わりにお金を払っていてくれたお陰だった。


スポンサーの関係者として参加したため、そんな待遇を受けたのだ。


関係者待遇

不相応な特等席で花火を見ながら、そこはクリスチャン。

天の御国と代価のことが頭に浮かんだ。


天国に招かれているのは、代価を支払くれた方がいたから。立派だからではない。

だから「その人の関係者」としての待遇で迎え入れられる。

花火を見ながら、なるほどこういうことかと身をもって感じた。


代価を払ってくれたお蔭で、清算すべき罪がなきものとされた。


スポンサー席に招いてくれた団体には感謝だが、天国に招待してくれたのも感謝なことだ。


席があるから来ませんか?


平たく言えば聖書にはそんな一面もあるのかもしれない。