Windowsで画面共有と言えば、今までは「リモートアシスタンス」であった。
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しかし、Windows10では見当たらない。
実際はあるのだがプログラムの一覧には表示されず、「ファイル名を指定して実行」で「msra」と入力すると起動できる。
表示されないということは、今後消えていく運命ということなのかもしれない。
その代用として新しく実装されているのが「クイックアシスト」だ。
AnswerDeskでクイックアシスト
先日、マイクロソフトのサポート窓口・Answerdeskに連絡した際、電話だけでは解決しないものが出て来た。
その際、サポート担当が「クイックアシストで画面を確認させていただいてもいいですか?」と聞いてきた。
クイックアシスタントとは「リモートアシスタンス」の後継サービスである。
あるのは知っていたが、マイクロソフトアカウントが必要とあって、使用したことはなかった。
しかし、サポートを受ける側(画面を見せる側)は、マイクロソフトアカウントにログインする必要がないと聞いて、試してみることにした。
まず、「Windowsアクセサリ」から「クイックアシスト」を起動。
サポート担当から6桁の番号を聞き、クイックアシストに入力。
「画面の共有」ボタンを押すだけである。
これで画面を見ながらのサポートを受けることができた。
・・・う~ん。恐ろしい。簡単すぎる。
6桁の番号入力だけとは。まるで純正バックドアのようだ。
画面共有の許可を押す必要はあるが、マイクロソフトにはいつでも情報を見ることができる備えはあるようだ。便利さよりも不安を感じてしまった。
リモートサポートソフトは不要に?
そして、もう一つ恐ろしいと感じた点。
それは「もうリモートサポートソフトは要らなくなるかも。」ということ。
マイクロソフトは昔から便利なプログラムを見つけると、OSに実装してしまうという傾向が強いように思う。
それがついにここまで来たかという感じ。
これで大規模サポートセンターはともかく、ちょっとしたリモートサポートはソフトの購入は不要になるかもしれない。
LAPLINK とかTeamViewer とか Logmein とかリモート接続ソフトメーカー潰しに見えなくもない。
もちろんメーカー製のソフトには同時接続とか、ユーザー登録しておく機能とか、自社のロゴを入れたりとか、便利な機能もあるからすぐには置き換わらないだろうが、年間数万円のサブスクリプション費用に対して、無料で使えるクイックアシストの存在は大きいのではないか。
画面を見せる側ではなくアシストする側も試してみたが、クイックアシストを起動しマイクロソフトアカウントにログインするだけで、6桁の数字が表示された。
これを相手に伝えて入力してもらうだけで接続可能状態になった。
クイックアシストの弱点?
唯一、クイックアシストで不満があるとすれば、オフライン環境で使用できないこと。
もちろんこれは他社メーカーのリモートサポートソフトも同じなので、他社比較では弱点とはならない。
しかし、「リモートアシスタンス」では可能であり、実は便利であった。
今どきオフライン環境は少ないのだが、重要な業務は今も閉域ネットワークで行われていたりする。
そんな職場での使用はできなくなった。リモートデスクトップでは同じ画面の共有はできないので代用にはならないのだ。
今後、リモートアシスタンスが消えゆく運命であれば、旧来のIPアドレス指定の画面共有タイプのリモート接続ソフトを押さえておく必要があるかもしれない。